2010-02-18 降雪 夜伽ノ話 降雪 私ののぼせ上った甘い気持ちを淡い雪が隠してくれたと思っていたら、午前中のうちには止んだ。朝の降雪は嘘みたいに晴れて、露出したコンクリートが正しい道を選べと導く。逃げ隠れは、したくない。でもそんな上っ面の正義感を簡単に押し倒してしまうくらい渦巻いている醜い欲望。そのどちらも今はまだ選ぶことすらできない。しかし賽は、投げられた。投げられてしまった。