かみさま
かみさま
人生に道が見えないときに、私は何度となく見えない何か大きな存在に動かされて、なんとかここまできたものだけれど、それを神や仏と名づけるのは少し違うと思っている。私は確かに少なからず神や仏に支えられてここまできているのだけれども、私には神様がいるからとか仏様がついていると思ったことは一度もない。
私がどうしようもなく行き詰って途方に暮れていたときに助けてくれたのは、友の言葉であり、大切な伴侶の生き様だったりする。あるいは、先人が残していった言葉だ。だから、私はそういう人々に出逢えたことを、縁とか運という言葉で、人を超越した何かに感謝するけれども、ほんとうに感謝を伝えたいのは、やはりその人たちなのです。
この気持ちが伝わるように祈るとき、祈っているだけではだめだ、私が言葉にして伝えなければ、と思う。